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2015-03-13
「お金のために働いている人」は実は少ない? 社員が昇給よりも望んでいる4つのこと
 
 
 
「お金のために働いている人」は実は少ない? 社員が昇給よりも望んでいる4つのこと
 
 
あなたの部下は自分の仕事が好きですか? その答えがYESなら、その理由はあなたが思っていることとは違うかもしれません。
 
マネジメントの専門家は、従業員は報酬よりも、自分の仕事のお金ではない側面を重視しているのではという論争を長年繰り広げてきました。ウェブサイト「Korn Ferry」の最近の調査で、この説が本当であることがわかりました。
 
世界中の350人の総合職に自分の仕事が好きな理由を聞いたところ、給料が高いからと答えたのはたった6%でした。さらに、仕事に満足していないと答えた社員にどうしたら改善されると思うかと質問したところ、「もっと公正な給料」と回答したのはたった10%に過ぎませんでした。
 
言い換えれば、社員の目標達成かそれ以上の業績に対して金銭的な褒賞を出すインセンティブ・プログラムを経営者が考えているなら、それは少し誤った方向かもしれません。もちろん、まっとうな給料を支払い、会社がお金を儲けたら、それをみんなで分かち合うようにしなくてはいけません。しかし、それでハッピーな社員とそうでない社員の間に違いは出ませんし、良い社員に長い間この会社で働こうと思わせることもできないでしょう。
 
では、経営者は他にどんなことをする必要があるのでしょうか。この調査で、社員がお金よりも大切なものだと答えた以下の4項目を考えてみてください。コストはごくわずかか全く使わなくても社員に提供できることばかりな点に特に注目してください。
 

1. 社員が誇りに思える雇用主

どんなことが仕事に関する気持ちを高めるかという質問に対して、47%の社員は「自分の価値観に合った社風」の会社で働きたいと回答しました。これが回答の約半分を占めるトップの要因なのには驚きますが、社風が重要なのは今更、新しい話ではありません。そう、これは極めて重要なのです。自分や家族の生活を支える以上に、自分が良いと信じられる目的のために働けるよう努力したいと思うのは人間の本質なのです。
 
小さな会社や創業したての会社なら、社風のことは後回しにするのは簡単で、会社の基盤をゆるぎないものにしたり、給料・ローンの支払い、次期の資金確保などに集中していられます。しかし、会社の規模に関わらず、どんな会社でも企業ミッション(綱領)がなくてはいけません。どのような点でこの会社は特別なのか、なぜその会社で働く価値があるのかを1文か2文で明瞭にできなくてはいけません。
そして、最も重要なのは、雇い主の決断や行動がそうした原則にのっとっていなければならないことです。そうでないと、百害あって一利なしになります。
 
「例えば、組織が社員みんなで参加というカルチャーを唱えていても、現実にはトップダウンで物事が決まるなら、社員は自分が過小評価されていると感じて退職するかもしれません」とKorn Ferryのシニア・パートナーを務めるDave Eaton氏は言います。
 

2. 進歩・向上への明確な道

あなたはこれが大切であることはわかっているはずですが、どれだけ大切であるかについてはわかっていないかもしれません。仕事で一番のフラストレーションを感じるのは何かという質問に、回答者の55%は「成長の機会の欠如」と答えています。
 
しかし、明確なキャリア・パスを提示するのは、小さな会社には大変なことです。社員を今より高いポジションに昇進させる機会は、少なくとも社内では限られているからです。さて、会社側はどうするべきでしょうか? この難問には健全な率直さで対処する必要があります。少なくとも年に1度は、経営者か直属の上司が社員の1人1人と対面して、キャリアの評価をすべきです。社員が将来何を望んでいるか、その目標達成のためにどんなサポートを提供できるかを発見してください。
 
これは、社内でトレーニング・プログラムを作ったり、上司が社員のメンターをしたり、社外のトレーニングに社員を行かせたりすることで、進歩発展の機会を提供するということかもしれません。あるいは、他社で適切な仕事を見つけて適当な時がきたら社員がそちらに転職する手助けをするということかもしれません。または、自分で会社を立ち上げたいという社員に援助の手を差し伸べることなのかもしれません。
 
何であれ、経営者は、例え社内のキャリア・パスに関してそれほどのものをオファーできないにしても、率直な会話を交わして、社員がどのように進歩・向上していくかという問題に取り組むようにしてください。社員というものは、声に出して言うかどうかわかりませんが、常に自分の将来のことを考えているものです。
 

3. 同僚との仲間意識

楽しく人と共働することは、ほとんどの社員にとって驚くほど大切です。現に、これは社員が一番気にしていることです。自分の仕事が好きな理由を質問すると、43%の回答者が「同僚やクライアントとの関係」を選びました。
 
あなたがビジネス・リーダーなら、その統計結果は真摯に受け止めるべきです。新しい社員を採用するときも、新しいクライアントを獲得するときも、新人や新チームを仲間に入れたらどうなるか、少し立ち止まって、社員間の人間関係や感情の側面から考えてみる必要があります。社員が仕事中も仕事の後も仲良くなれるような機会をたくさん設ける必要もあります。休憩を取るときに集まれる場所や、会社内での食事会など、会社のために働いてくれる人達が楽しめるものを提供するのです。
 
何よりも、扱いにくくて感じが悪かったり、仕事ができない社員が全体に及ぼすネガティブな影響を考える必要があります。こうした問題には素早く対処してください。職場が楽しいことが社員をつなぎとめておくための重要な要素だからです。
 

4. 上司との良好な関係

上司との良好な関係こそ仕事の満足感の鍵です。19%の社員は「マネジメントや雇い主との関係」が仕事で一番フラストレーションの原因となっていると回答しています。さらに、自分の仕事が大好きだと言う社員の13%は上司との関係がその理由だと回答しました。
 
社員の満足度を高めるためにできることの中で、これが一番やりやすいことです。そして最も重要でもあります。というのは、社内カルチャーや進歩・向上や仲間意識を職場で発展させるには、リーダーと社員の間で正直なやりとりができることが第一歩だからです。リーダーと社員との良好な関係と、相互の信頼があってこそ、そんなやり取りができるのです。
 
だから、リーダーがビジネスやチームを管理する日々のプレッシャーに苛まれ、自分の部下のことを理解して結束するのに時間を費やし、あまりにアップアップしているようなら、そろそろそういう習慣を変えるべきときです。そういった場合、リーダーは非公式にでも公式にでもいいので、社員1人1人と話をする時間を作ってください。社員が何を一番気にかけているか、どうすれば仕事で満足してもらえるのかを見つけるのです。これは膨大な時間を投資するように見えますが、社員の幸福感を高め、仕事に取り組む気持ちを強めることで、十分見返りがあります。そうなった社員は、退職せずに会社に長くとどまる可能性も高まるでしょう。
 
Minda Zetlin(訳:春野ユリ)
 
 
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